まちょすうちの次期部長、若いから体力は心配ないっす!
ハムスケその人、何年連続でその働き方してます?
エグゼ筋40代の出力差は体力ではなく回復力で出ます。そして回復力は設計で変わります。次を任せようとしていた人材が、40代の中盤で止まる。
能力は落ちていない。意欲も落ちていない。それでも出力が前と違う。
この記事では、この現象を構造として分解し、組織の設計で介入できる範囲を整理します。
最初に線を引きます。個人の健康状態に踏み込む話ではありません。扱うのは業務設計と環境だけです。
40代で出るのは体力差ではない
30代と40代の差は、最大出力ではなく回復力で出ます。
1日の仕事量はこなせる。翌日に戻らない。これが実務上の差になります。
30代なら一晩で戻った負荷が、40代では2日かかる。連日の案件では、2日目から差が開きます。
体力低下の正体が回復力である話は体力低下の正体は回復力である|40代で変わるのは最大値ではないで詳しく扱いました。
組織の側が差を作っている3つの構造
1. 回復に必要な時間を、業務設計が奪っている
連日の会食、朝の早い移動、夜の資料作成。
どれも単発なら問題になりません。問題は、回復が入る隙間がないことです。
とくに移動と会食が同じ週に集まる設計が効きます。これは本人の努力では解決できません。
移動が体に積む仕組みは長時間フライトで体が壊れる理由にまとめています。
2. 判断の重い業務を、午後に置いている
判断力は1日の中で減ります。重い判断を夕方に置くと、出力の低い時間に最も重い仕事が入ります。
これは配置の問題で、人の問題ではありません。判断力は1日の中で減っていくに構造を書きました。
3. 成果が出ている人の状態を確認しない
最も起きやすい。
無理をして成果を出している状態と、余裕を持って成果を出している状態は、数字の上で同じに見えます。
結果が出ているほど、状態の確認が飛ぶ。そして潰れるのは、だいたいこちら側の人です。
この見落としの構造は秘書や側近の不調は、いちばん見えないで扱いました。
介入できる範囲と、できない範囲
やってはいけないこと
- 体調や体型について言及する
- 健診結果を聞く、提出させる
- 運動や食事を指導する、研修として課す
- 個別に「大丈夫か」と確認して、特定された状態にする
上から下への健康への言及は、どんな意図でも圧力になります。断れない関係だからです。
やれること
判断基準は1つ。
本人が何も申告しなくても、負荷が変わるかどうか。
- 移動と会食を同じ週に集めない:予定を組む側の仕事です
- 重い議題を午前に寄せる:全員に一律で効きます
- 会議を60分から45分に変える:枠が決めているだけの時間が消えます
- 理由を書かない休暇枠を作る:理由欄があると、軽い段階では出せません
- 繁忙期の翌週に休みを先に入れる:本人の判断に委ねない
- デスク環境を一度まとめて見る:モニターの高さ、椅子、足元
デスク環境の具体的な調整は目の疲れが夕方に抜けない理由|首の位置と視線の角度に書きました。
最も効く1つ
自分が先に休むことです。
制度を作っても、上が使わなければ誰も使いません。これは例外なくそうなります。
宣言ではなく、実際に取る。そして取ったことを隠さない。
ここで自分に跳ね返る
次世代の体を資産として見るなら、同じ基準が自分にも適用されます。
そして条件は自分の方が悪い。
- 見ている人がいない
- 不調を申告する相手がいない
- 業務設計を他人に委ねていない(=自分で詰めてしまえる)
- 休んでも誰も代わりがいない
幹部候補には組織が介入できますが、経営者には介入する主体がいません。
だから、自分の分だけは仕組みではなく設計で持つ必要があります。記録を置いて差分を取り、負荷の配置を自分で決める。
後回しになり続ける構造は経営者の健康が後回しになる理由|第二領域に入らない構造で扱いました。差分の取り方は同年代の変化は、自分の鏡であるにまとめています。
よくある質問
健康経営の制度を入れるべきですか
制度より先に業務設計です。負荷の配置が変わらないまま制度を足しても、使われません。
明らかに無理をしている人がいる場合は
業務の調整として伝えてください。「この案件を外す」「今日は上がってほしい」は業務指示です。体調への言及を避けられます。
小規模で、設計を変える余裕がないのですが
会議の長さと、重い議題の時間帯。この2つは人数に関係なく今日から変えられます。
まとめ
- 40代で出る差は最大出力ではなく回復力。翌日に戻るかどうか
- 移動と会食が同じ週に集まる設計は、本人の努力では解決できない
- 重い判断を午後に置くのは配置の問題で、人の問題ではない
- 無理をして成果を出している状態と余裕のある状態は、数字では同じに見える
- 上から下への健康への言及は、意図に関係なく圧力になる
- 判断基準は「本人が申告しなくても負荷が変わるか」
- 最も効くのは、自分が先に休むこと
- 幹部候補には組織が介入できるが、経営者には介入する主体がいない
次世代の体を資産として見る視点は正しい。
ただしその資産台帳に、自分が載っていないことが多い。
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