作り置きは、続かなければ意味がありません。
そして続かない理由の上位に、「衛生面が不安で結局作らなくなる」があります。日曜に作ったものを木曜に食べていいのか判断できない。
この記事では、作り置きを安全に回すための基準と、1週間の組み立て方を整理します。何を入れるかではなく、どう回すかの話です。
安全に回すための基準

冷蔵で2〜3日、冷凍で2〜3週
加熱調理した肉・魚のおかずであれば、冷蔵保存はおおむね2〜3日が目安です。
週5日分をまとめて作るなら、後半は冷凍に回します。冷凍なら2〜3週間は品質を保てます。
迷ったら食べない。この判断で失う食材のコストより、体調を崩すコストの方が大きい。
粗熱を取ってから冷蔵庫へ
熱いまま入れると、庫内の温度が上がり他の食品にも影響します。かといって室温に長く置くのも避けたい。
浅い容器に広げて冷ますと、短時間で温度が下がります。深い容器にまとめて入れると、中心部が下がりません。
取り分けは清潔な器具で
一度使った箸を戻さない。容器を小分けにする。大きな容器から少しずつ取り出す運用は、日持ちを短くします。
1食分ずつ分けておくと、この問題が消えます。持ち出しも楽になります。
1週間の組み立て方

主菜は2種類だけ
レパートリーを増やそうとした瞬間、続ける難易度が跳ね上がります。
鶏と魚。週の前半と後半で入れ替える。これだけで買い出しも調理も単純になります。
飽きたら変えればいい。最初から飽きない工夫をする必要はありません。
前半は冷蔵、後半は冷凍
月火水は冷蔵、木金は冷凍から。作る日に分けておけば、判断が要りません。
「これいつ作ったっけ」を発生させないことが、続ける条件です。容器に日付を書くだけで解決します。
作業は30分以内に収める
日曜に2時間かける設計は、3週目で止まります。
主菜だけをまとめて加熱し、副菜は市販品で構いません。1回あたりの作業を30分以内にできれば続きます。
中身の設計
詳細は昼を固定する記事で扱いましたが、要点だけ。
最初にタンパク質の量を決めます。1日の目安は体重1kgあたり1.2〜1.5g。体重75キロなら90〜113g。3食で割れば1食30〜38gです。
肉や魚に換算すると、1食あたり手のひら1枚から1枚半。多くの人が想像するより多い量になります。
残りは、野菜を先に入れ、主食は最後に量を決める。この順序なら糖質は自動的に適量に収まります。
冷凍で品質が落ちにくいもの
実務的な話をします。冷凍に向くものと向かないものがあります。
向く:鶏むね・もも、鮭、ひき肉料理、きのこ類、ゆでたブロッコリー、ご飯
向かない:生野菜、じゃがいも(食感が変わる)、豆腐、水分の多い和え物
向かないものを無理に冷凍すると、味が落ちて続かなくなります。冷凍前提の献立に寄せる方が、結果的に長続きします。
作れない週があっていい
最後に、続けるうえで最も重要な点を。
週5日作れなくても構いません。作れなかった日を失敗と捉えると、そこで途切れます。
週3回でも、外食が2回減れば効果は出ます。ゼロと3回の差は、3回と5回の差より大きい。
出張が続く週は、作らない前提でいい。続く設計と続かない設計の違いは、例外時の手順を持っているかどうかで決まります。
よくある質問
朝作る方が安全ではないですか
安全性では有利です。ただし毎朝の判断と作業が発生します。続かなければ意味がありません。
まとめて作る利点は、判断の回数が減ることにあります。
夏場はどうすればいいですか
持ち運びの時間帯は保冷剤を使ってください。冷蔵保存の目安も、暑い時期は短めに見る方が安全です。
味が落ちませんか
冷凍前提の食材を選べば、大きくは落ちません。味より、判断が要らないことの価値が上回ります。
まとめ
- 冷蔵は2〜3日、冷凍は2〜3週が目安。迷ったら食べない
- 浅い容器に広げて粗熱を取る。1食ずつ小分けにする
- 主菜は2種類だけ。前半は冷蔵、後半は冷凍と決める
- 1回の作業を30分以内に収める。副菜は市販品でよい
- 冷凍に向かない食材を無理に使うと、味が落ちて続かなくなる
- 週3回でも外食が2回減れば効果は出る
作り置きの価値は、栄養管理より判断の回数が減ることにあります。
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