まちょすあぐらかけなくなったっす!股関節が硬いんで毎日開脚してるっす!
ハムスケ開いて痛いのは、股関節の前側じゃないです?
エグゼ筋開く方向だけ足りないのではありません。詰まっている場所を先に特定してください。床に座ると、膝が浮く。
旅館の座敷や、子どもと床に座る場面で気づく。
この記事では、何が起きているかと、どこを戻すかの判断を書きます。
加齢ではなく、使っていない方向が固定されている
股関節は、曲げる・伸ばす以外に内側へひねる/外側へひねる/開く/閉じるの動きを持っています。
日常で使うのは、ほぼ曲げると伸ばすだけです。歩く、座る、立つ。全部その方向。
使われない方向は、使われないという理由だけで動かなくなります。年齢そのものではありません。
証拠として、同年代でも床生活が多い人は維持しています。変わっているのは年齢ではなく生活です。
どこが詰まっているか
「あぐらが組めない」は結果であって、原因は3つに分かれます。
型A:股関節の前側が縮んでいる
座っている時間が長い人はここです。
見分け方:仰向けに寝て、両脚を伸ばしたとき腰が浮く。縮んだ前側が骨盤を引いています。
この型は、開く練習をしても進みません。先に前側を戻す必要があります。
同じ原因で腰に出る場合は腰が重いのは腰のせいではない|座りっぱなしで縮む脚の付け根を見てください。
型B:お尻の奥が硬い
見分け方:椅子に座って片足を反対の膝に乗せる(4の字)。そのとき膝が高く浮く、またはお尻の奥が突っ張る。
片側だけ強く出る人が多い。脚を組む癖がある側と関係します。
脚を組む癖の話は脚を組まないと座れないのはなぜか|骨盤側の原因にまとめています。
型C:足首と膝の側が制限している
あぐらは、足首が内側に返る動きも使います。
見分け方:あぐらで突っ張るのが股関節ではなく、膝の外側や足首まわり。
足首が動かないと他が代償する構造はふくらはぎが硬い人は疲れやすい|下腿が全身の出力を決める理由で扱いました。
やってはいけないこと
- 反動をつけて押し込む:膝の内側を痛めます
- 人に上から押してもらう:どこが止まっているか分からないまま負荷が入る
- 痛みを我慢して長時間あぐらでいる:可動域は増えず、膝だけ消耗する
- 開脚だけを毎日やる:型Aには効きません
膝に痛みが出る場合は中止してください。股関節が動かないぶんを膝が引き受けています。
戻す順番
1. 前側を戻す(型A・全員に共通)
片膝立ちで、後ろ脚側の股関節の前を30秒。左右1回ずつ。強く伸ばさない。
座位の時間が長い人は、ここを飛ばすと他が進みません。
2. お尻の奥を伸ばす(型B)
椅子に座って4の字を組み、背すじを保ったまま体を前に倒す。30秒。背中を丸めない。
3. 足首を内外に動かす(型C)
座って、足首をゆっくり内側・外側に20往復。可動域を広げるのではなく、動かす方向を思い出させる。
4. 最後にあぐらを「少しだけ」試す
お尻の下にクッションを1枚入れる。骨盤が立つと、無理なく膝が下がります。床に直接座るより先にこれ。
どのくらいで変わるか
最初の変化は、可動域そのものではなく「その方向を使える感覚」から戻ります。
数日で少し動くようになり、そこから先は座っている時間を減らした分だけ進みます。ストレッチの量ではなく、固める時間の総量が効く。
やっているのに変わらない場合の切り分けはジムに通っても体が変わらない5つのパターンを見てください。
放置するとどうなるか
股関節の可動域は、しゃがむ・立ち上がる・またぐ動作に直結します。
落ちると、その動作を避けるようになる。避けるとさらに落ちます。これは年単位で進みます。
20年後に何が効くかという話は帰省で親の歩く速さが落ちていた|それは自分の20年後のデータであるに書きました。
後回しになり続ける構造そのものは経営者の健康が後回しになる理由|第二領域に入らない構造です。
よくある質問
正座もできなくなりました
正座は膝と足首の制限が主です。あぐらとは別の判定になります。膝に痛みがあるなら自己判断で続けず、受診してください。
毎日開脚すれば戻りますか
型Bには効きますが、型Aには効きません。先にどの型かを判定してください。
硬いまま放置しても困っていないのですが
今は困りません。困るのは、しゃがむ動作を避け始めてからです。その時点では戻すコストが上がっています。
まとめ
- 可動域が落ちるのは年齢ではなく、使っていない方向が固定された結果
- 原因は3型:股関節の前側が縮んでいる/お尻の奥が硬い/足首と膝側の制限
- 型Aに開脚をしても進まない。判定が先
- 反動・他人に押してもらう・痛みを我慢する、はすべて膝を痛める
- 順番は、前側を戻す → お尻の奥 → 足首 → 最後にあぐらを少し
- お尻の下にクッションを1枚入れると骨盤が立ち、膝が自然に下がる
- 進み方を決めるのはストレッチの量ではなく、固めている時間の総量
硬くなったのではなく、その方向を何年も使っていないだけです。
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