3ヶ月ジムに通った。そこから半年、まったく行っていない。
「全部戻ったな」と思っている人が多いのですが、戻っていないものがあります。
この記事では、やめた後に何がどの順番で落ちるのかを分解し、再開したときに何が起きるかを整理します。
落ちる速度は、場所によって違う
最初に落ちるのは神経
トレーニングで最初に変わるのは、筋肉の量ではなく神経の使い方です。眠っていた筋線維を動員できるようになる。
そしてやめたとき、最初に落ちるのもここです。2〜3週間で、同じ重さが重く感じるようになります。
ただし、これは回復も速い。再開して1〜2回で戻ります。
次に落ちるのは持久力
心肺と循環の能力は、2〜4週間で目に見えて落ちます。階段で息が上がるようになるのはこの時期です。
構造は階段で息が上がるようになったらで扱いました。
筋肉の量はゆっくり落ちる
意外に思われますが、筋肉そのものは数週間ではほとんど減りません。
明確に減り始めるのは、1ヶ月を超えたあたりからです。そして減り方も、増えたときより緩やかです。
つまり2〜3週のブランクで「落ちた」と感じるのは、量ではなく神経の問題です。
完全には戻らない
筋肉には履歴が残る
一度鍛えた筋肉は、やめても構造上の変化の一部が残ります。再開したとき、最初から鍛える人より速く戻る。
これが「昔やっていた人は戻りが速い」と言われる理由です。感覚の話ではありません。
だから、完全なゼロにはならない
半年空いても、まったく運動歴のない状態に戻るわけではありません。やった分は、戻れる足場として残っています。
ここで原則が割れます
ここまで「戻りは速い」と書きました。
ただし、当てはまらない場合があります。
ブランクが1年を超えている場合
1年以上空くと、履歴の優位性は小さくなります。とくに40代以降では、空白期間そのもので筋量が落ちているためです。
この場合、「前はできた重さ」から始めると確実に怪我をします。
見分け方
基準は1つです。
椅子から手を使わずに10回立てるか。
できるなら、以前の7割程度の負荷から再開して構いません。できないなら、ジムに行く前にここからです。
再開初日に起きること
重く感じるが、落ちたわけではない
これが最も誤解されるところです。
再開初日は、以前の重さが明確に重く感じます。そして多くの人が「やっぱり全部落ちた」と判断します。
実際には、神経の動員効率が一時的に下がっているだけです。2回目には、初日より軽く感じます。
筋肉痛が強く出る
久しぶりの刺激には、体が慣れていません。ここで「効いている」と判断して量を増やすと、1週間動けなくなります。
筋肉痛と効果の関係は筋肉痛が来ないのは効いていないのかで扱いました。
再開の設計
1. 初日は以前の5〜6割で終える
物足りなく終えるのが正解です。初日に追い込むと、回復に1週間かかり、そのまま次が来ません。
2. 種目を3つに絞る
下半身・引く・体幹。これだけで戻ります。種目を増やすのは、週2回が定着してからです。
3. 2週間かけて以前の水準に戻す
1回目5割、2回目6割、3回目7割。この刻みなら怪我をしません。
4. 可動域を先に確認する
ブランク中に硬くなっています。体が硬いのは生まれつきではないで扱った通り、硬いまま重さを足すと腰と膝に流れます。
やめないための設計
そもそも、完全に止めないほうが安い。
繁忙期に週2回を維持するのは無理でも、週1回、または自宅で10分なら残せます。
これを残しておくと、神経の落ち込みがほとんど起きません。再開初日の「重い」が出ないので、やめる理由も生まれない。
削る順番を先に決めておく話は40代・50代の筋トレにまとめました。
よくある質問
どのくらい空けると戻りますか
2〜3週は神経だけ、1ヶ月を超えると筋量も動き始めます。2週間以内なら、ほぼ何も失っていません。
ブランク中に食事を減らすべきですか
いいえ。動かない時期にタンパク質まで減らすと、落ちるのは脂肪より先に筋肉です。減らすなら糖質の入れ方であって、材料ではありません。
再開後、何週で元に戻りますか
3ヶ月以内のブランクなら2〜4週です。最初に戻るのは感覚、次が回数、最後が見た目です。
まとめ
- 落ちる順番は、神経 → 持久力 → 筋肉量
- 2〜3週で感じる「落ちた」は量ではなく神経。1〜2回で戻る
- 筋肉には履歴が残るので、ゼロには戻らない
- ブランクが1年を超えると履歴の優位性は小さくなる
- 判定は「椅子から手を使わず10回立てるか」
- 再開初日は以前の5〜6割。2週間かけて戻す
やめた分が消えたわけではありません。
戻り方を間違えなければ、足場はまだ残っています。
そもそも止めないための設計はジムが続かないのは意志のせいではないで扱いました。
そもそも成果が出ない人のパターンはジムに通っても変わらない5つの理由で扱いました。
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